夏から秋にかけて、徒歩通勤で出会った植物たち。
道端やお庭からはみだして街を彩っていた花の名前を調べてみました。
「百日紅」
さるすべり「百日紅」は「ひゃくじつこう」とも読みます。
「百日後には必ず戻る」
と言い置いて、帰りを待たず亡くなった恋人の墓標から生えた樹の花が、百日間咲き続けたという言い伝えから名付けられた花の名前です。
広義のハイビスカス
フヨウとムクゲ、見分けるには、葉っぱを見るのが一番です。
フヨウの葉は大きくて手のひらのような形。
ムクゲの葉は細長く、3つに切れ込みが入っています。葉の大きさもフヨウより小さいです。
ハイビスカス【仏桑花】
ムクゲ【木槿】
フヨウ【芙蓉】
ハイビスカス・フヨウ・ムクゲが全て「広義のハイビスカス」に含まれ、耐寒性や、花や葉の形は異なりますが、全て「ハイビスカス」でいいのです。
何故なら季節ごとに大輪の花を楽しませてくれるから。
しかし、些細なことではありますが、
私はこの美しい漢名、和名で書いたそれぞれの名前で呼んであげたいと思ってしまうのです。
ダリア 【天竺牡丹】(てんじくぼたん)
ハナトラノオ【花虎の尾】
アサガオ
アリウムスタン
カッコウアザミ【霍香薊】
キバナコスモス
ひまわり【向日葵】
ひまわりには大きく分類すると3種類に分けられます。
1、園芸用ヒマワリ
鑑賞を目的として品種改良されているもの
2、食用ヒマワリ
お菓子や、スナック製品を作るために品種改良されたもの
3、油料用ヒマワリ
ヒマワリの品種の大部分を占め、油を多く採るために品種改良されています。
また、花の形でみる種類では、
- 一重咲き(シングル)
- 八重咲き(ダブル)
- 半八重咲き(セミダブル)があります。
草丈でみる種類では、
- ひまわりの定番ともいえる2m以上にも生長する【高性種】。
- 草丈30㎝ほどのかわいらしい【矮性種】もあります。
ヒマワリの種類
(原種、品種)画家シリーズとして、
ゴッホ、モネ、ゴーギャン、マティスのヒマワリがあるのだそうです。
はじめて知りました。
ソラヤ、ゴッホのひまわり、モネのひまわり、テディーベア、マンチキン、小夏、グッド・スマイルサンリッチ」シリーズなどなど、ネット上で見る事はできますが、生活圏で咲く花の名前を知ることは人生プラス1の事だと思うのです。
そうして、街ですれ違う人々にも名前があり、属性や由来があると感じる事は楽しいですね。
彼岸花【曼珠沙華】
作物の根を食うネズミやもぐらを寄せ付けない毒を持つ根があることから
ヒガンバナは、畑や田んぼ、神社や墓地の近くに植えられた花です。
墓地に咲く赤い曼珠沙華の群生、どうしても不吉な花のイメージがぬぐえません。
最近ではヒガンバナに含まれるガランタミンが記憶機能を回復させるとして、アルツハイマー型認知症の薬に利用されるようになりました。
毒の量を正しく調節出来れば薬になるのです。
薬は毒、毒は薬なのですね。
秋明菊はアネモネの仲間
この花には「薄れゆく愛情」や「淡い思い」など、移ろう恋心を表現した花言葉がつけられています。
シュウメイギクは名前に菊がありますが、キク科ではありません。
アネモネ同属の仲間です。花言葉にもどことなく似た雰囲気があります。
アネモネの花言葉は「はかない恋」。
ちょっと悲しい花言葉ですね。
他にも、「見捨てられた」「薄れゆく希望」、
さらには「嫉妬のための無実の犠牲」という言葉まであります。
もうびっくりです。何がどうなったらこのような花言葉がつくのでしょう。
中国では「秋冥菊」という漢名で呼ばれました。
日本では、京都の貴船山に多く帰化していたことから(貴船菊)キブネギクの和名でも知られています。
どんぐり
アバガンサスの種子
この、見事な種子の花はこちらをごらんください。
花の名前シリーズはこれからも続きます。
さて、次回【酷寒の冬の植物編】にご期待ください。
金子 美紀
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