こんにちは、健康推進課の小山です。
今日は健康教室などでの質問も多い「ビフィズス菌」についてのお話をしたいと思います。
ビフィズス菌ってどんな菌?
普段何気なく摂取するビフィズス菌とはどんな菌なのでしょう?
全ての動物の腸内に生息し、人間の腸管にはB. bifidum、B. breve、B. infantis (B. longum subsp. infantis に再分類)、B. longum、B. adolescentisの5種が棲息する。
特に母乳栄養の糞便に多く存在する。正常な母乳栄養児の腸内細菌叢はビフィズス菌が極めて優勢である。腸内のビフィズス菌を旺盛にするために、母乳に含まれる乳糖やオリゴ糖などが有効である[1]。
ウィキペディアより引用
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%82%B9%E8%8F%8C
なんだか難しく書いてありますが、ビフィズス菌は人の腸(主に大腸)に生息する、圧倒的に多数派の善玉菌です。
そのため、ビフィズス菌の増減で腸内環境は大きく変わります。
生まれたばかりの赤ちゃんのおなかはビフィズス菌で満たされていて、健康的な腸内環境が整っています。
赤ちゃんの便は少し黄色っぽくてあまりにおわないですよね?
これは、ビフィズス菌の働きで悪玉菌が少なくなっているからなんです。
ちなみに、人の腸内細菌は一人ひとり違っていて、まったく同じ菌を持っている人はいないと言われています。
でも、唯一同じ種類の菌を持っている人がいます。
それは・・・。
お母さんです。
約10組の自然分娩の母子を対象に調査した結果によると、ほとんどの母子が同じビフィズス菌を腸内に持っているということがわかりました。
”母親からの最初のプレゼントは、おなかの健康を守ってくれるビフィズス菌である。”(名言!)
なんだかロマンチックですね!
ビフィズス菌はどんな働きをするの?
ビフィズス菌は体の中でどんなお仕事をしているかというと、悪い菌を減らして腸内環境を整えてくれています。
文章だけじゃわかりづらいですよね。申し訳ありません(^-^;
ビフィズス菌は腸内で『乳酸』や『酢酸』を作って腸内を弱酸性に保ってくれます。
実はこの酸性の空間がポイントで、酸性の空間は悪い菌が生息しづらい環境だと言われています。(悪玉菌はアルカリ性を好む)
また、乳酸と酢酸は腸を刺激し、排便を促してくれます。
お通じでお悩みの方は、ビフィズス菌を取り入れてみてはいかがでしょうか?
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腸内のビフィズス菌を増やそう
ここまで大活躍のビフィズス菌。
しかし、残念ながら加齢とともに腸内のビフィズス菌は減ってしまいます。
腸内の環境を保つためには、ビフィズス菌を「摂取する」方法と、腸内に元々住んでいるビフィズス菌の「増殖を支援する」方法の2種類があります。
摂取するというのは、ヨーグルトなどを食べることで直接ビフィズス菌を取り入れるということです。
一方、増殖を支援するというのは3つの方法があります。
◆オリゴ糖を摂取する
オリゴ糖は消化されずに大腸まで届き、ビフィズス菌のエサとなって増殖を助けます。
根菜類や豆類に多く含まれます。
◆食物繊維を食べる
食物繊維は「水溶性」と「不溶性」の2種類あり、それぞれ働きが違います。
水溶性食物繊維・・・海藻やキノコ類に含まれ、ビフィズス菌や乳酸菌のエサとなる。
不溶性食物繊維・・・野菜や豆類に多く、便のカサを増やして老廃物や毒素を押し出す。
◆発酵食品を取り入れる
これはどちらかと言えば摂取する方に近いですが、納豆菌や麹菌など、ビフィズス菌以外の善玉菌も腸内環境の改善、ビフィズス菌の増殖に役立ちます。
まとめ
今日は、知っていそうで意外と知らない、ビフィズス菌のお話をしました。
ビフィズス菌をはじめとする善玉菌は、腸内環境の改善だけでなく、免疫力アップにも効果的です。
おなかの健康をキープするためにも、ビフィズス菌を取り入れてみてはいかがでしょうか。
おなかの雑学シリーズはこちら
┗おなかの雑学|良いウンチとあまりよくないウンチ編|
┗おなかの雑学|腸内フローラ編
小山 泰生
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