【武蔵野の緑に囲まれて】
東京都武蔵野。深大寺の周辺境域は古代より、わき水にめぐまれ、清水はつきない流れとなり、下流の田畑を潤してきました。
人々の泉に対する感謝の心は、素朴な水神信仰を生み、やがて仏教の伝来とともに深大寺が建立されたといわれます。
5月、新緑の頃が特におすすめです。ぜひ訪れてください。癒されます。
深大寺では例年十月に深沙大王堂で大般若経(だいはんにゃきょう)六百巻の転読会を厳修します。堂内には玄奘と向い合って鬼神の姿の深沙大王像が描かれている十六善神図が掲げられます。
家族連れ、観光客、年代を問わずのひとびとで賑わう 武蔵野の面影を残す深大寺周辺は、昭和36年に開園した、隣接の都立神代植物公園とあわせて近隣地域の散策地、憩(いこい)の場所として愛され、守られて来ました。
実に年間およそ130万人もの人々が深大寺を訪れます。そうして古代から、今に至るまでその恵みはそこかしこに見え隠れしています。
釈迦堂に倚座の【国宝】釈迦如来像(白鳳仏 飛鳥時代)は、平成29年に国宝に指定された東日本最古の国宝仏です。深大寺開創以来1300年悠久の歴史に誘うように、微笑をたやさず訪れる人々に深いやすらぎを与えています。
仏像に癒されるタイプの私は、この青年をも思わせるお姿にひかれ、幾度訪れたことでしょう。
【縁結びとしての深大寺】
深大寺の名は、深沙大王という水神に由来しています。この深沙大王とは本来、疫病を除き悪事を遠ざける力を持つ神と伝えられています。深大寺縁起にまつわる恋物語りから縁結びのご利益があるとして今も多くの恋人たちに人気のスポットでもあります。
また、深大寺の仏前挙式においては、宗教・宗派は問わず式を挙げることができます。
【深大寺と妖怪】
深大寺は多くの方に紹介されていますので、今回は【ゲゲゲの鬼太郎茶屋】にスポットを当てて撮影してみました。実に深大寺になじんだ佇まいですね。
(ゲゲゲの鬼太郎カフェ)ちなみに、初代の鬼太郎と、その妖怪仲間はかなり妖怪ぽいです。最近ではアニメ化シリーズを重ねて、セクシーなねこ娘にはびっくりしました。
原作者の水木しげる先生は調布市に50年余りお住まいになりました。武蔵野と深いご縁で結ばれた妖怪画伯「水木しげる」第二の故郷でもある緑豊かな武蔵野三鷹、深大寺その門前に「水木ワールド」が再現してあります。
水木先生は、深大寺をよくぶらりとお散歩されていたそうです。
京王線調布駅からは、妖怪ロードなるものもありますので、楽しみ方はいろいろですね。
深大寺周辺には、コンビニ、商店街などはありませんのでご注意ください。
【深大寺と蕎麦】
深大寺では昔から蕎麦をつくり、徳川時代には深大寺蕎麦として、将軍家や上野東叡山にも献上していました。育んできた水も緑も、そしてまた蕎麦も深大寺の大切な生命です。
お蕎麦は日本中何処でも美味しい店はあると思います。深大寺蕎麦のお味がすごい、というわけではないと思うのですが、深大寺の個性的な店構えは楽しめます。木陰でお蕎麦をすするなんて、なんて素敵なのでしょう。
【鬼太郎のいる天神通り商店街】
ゲゲゲ散策マップはこちら↓
https://www.keio.co.jp/area/gegegemap/chohu.html
時間と余力のある方は、京王線調布駅からの散策もおすすめです。商店街のあちらこちらに鬼太郎の妖怪仲間がいます。
駅前に案内所がありますので、ご利用ください。
アクセス(バスによっては、本数が少ない乗り場もありますので、よくお調べください)
アクセス情報はこちらから↓
https://chofu.com/web/jindaiji_soba/access.html
金子 美紀
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